快適な住環境が与えてくれるもの 家×人×仕事

快適な住環境が与えてくれるもの 家×人×仕事

快適な住環境は、その人の仕事、あるいは人間関係に、良い影響を与えてくれる。
森の中のハンドメイドの「家」にお住まいの陶芸家の筒井修さんと、
いつでも仲間が集える「家」をチームワークで造り上げた石材会社専務の内藤武敏さんに話を伺った。
魅力あふれるお二人の「家」との関わり方に注目してみよう。

快適な住環境が与えてくれるもの 家×人×仕事1

ハンドメイドの三角屋根の家

 茨城県笠間市在住の陶芸家、筒井修氏の自宅は、森の中に佇む三角屋根の家。基礎部分を除き、全てをハンドメイドで造り上げた。自分で家を建てようと思ったきっかけは、先に移り住んでいたお隣りの陶芸家が、ハンドメイドで家を建てていたこと。それを手伝いながら自分にも出来るのではないかと思い、材料を購入して家づくりがスタートした。はじめの1週間だけはプロの大工の指導を受け、その後は見よう見まねでこれだけの家を造り上げた。職業柄、物を創ることは大好きだと言うが、非凡な才能を感じずにはいられない。ツーバイフォー工法によりこの家は建てられた。ノミやカンナを使わずに済むことがこの工法を選択した最大の理由で、使った道具は丸ノコとカナヅチ、バールぐらいだそうだ。一九七六年にこの地に移住した筒井氏だが、独立したての陶芸家に潤沢な予算があるはずもなく、台所やお風呂など、やむなく妥協してしまった部分も多かった。しかし、ハンドメイドの住宅の利点はリフォームがしやすいところにある。構造を理解しているので、必要無い柱や壁を取り払ったりと、自由に手を入れられる。その後、給湯システムを整えたり、ペアガラスを配したり、空気層による断熱効果を狙って屋根を二重にしたり…より快適な住居を目指し、筒井邸は進歩し続けている。

筒井修

筒井修(つつい・おさむ)

1976年現在地に築窯。 数々の受賞歴を持つ茨城県笠間市在住の陶芸家。過去に「陶炎祭」の実 行委員長も務める。英国国立美術館に作品が収蔵されたり、フランスで ワークショップを行うなど、海外における評価も高い。
明るい雰囲気の台所
目の前の窓から太陽の光が入る、明るい雰囲気の台所。床、壁、天井には自然な風合いの木材が使われている。目の前の窓から太陽の光が入る、明るい雰囲気の台所。床、壁、天井には自然な風合いの木材が使われている。

個性的な構造の階段スペース。味わい深い調度品が並んでいる。

洗濯物は自然乾燥が1番!

一歩外へ出ればたちまち森の中。

ウッディな佇まいのリビング。座るだけで至福の時が過ごせそう。