故郷にみつけた、ふたりの居場所

大切な人のため、彼は、故郷に家を建てた。
彼女にとってもうひとつの故郷と、家族ができた。
お日さまと土の香りがするこの場所に、笑顔がふえた。

硬派な質感と、深みのある色合いの床は無垢のクリ材。インテリア小物やファブリックは季節ごとに着替え、たとえば冬ならソファにペンドルトンのブランケットを掛けるそう。

空と大地とお隣と壁のない、この距離がいい
午前9時、作業着に着替えた奥さまが向かったのは、お隣の母屋。ご主人の生家はこの土地で200年続く農家で、その19代目当主である「おじちゃん」の農作業を手伝うのが日課です。「スイカがもう終わるから、次はトマト。昨日まで大阪の実家に帰ってたから、帰る前に準備した苗の様子を見てきます」と奥さま。茨城へ来て2年、トラクターの操作も覚え、農作業の手伝いもすっかり板についてきました。

奥さまの農作業の師匠は、Iさん一家の長であり、お隣の母屋に暮らす「おじちゃん」。以前はあまり外に出なかったものの、かわいい弟子の誘いで、家族そろって外食する機会も増えたそうです。

海や山、共通の趣味をきっかけに出会い、遠距離恋愛で愛を育んだふたり。家族や友人と離れてひとり、ご主人以外に知る人のいないこの土地へ来た奥さまは「最初の1週間くらいは泣いてばかりやったなぁ」と、さすがに心細かった様子。そこで、母屋に暮らす新たな家族とコミュニケーションを図るために、農作業の手伝いをすることにしたそうです。「もともと、同居は気をつかうから嫌、と両親たちが言ったから別棟で家を建てたんです。でもすぐ隣だし、農家のばぁさんの感覚で10時のお茶だ、3時のお茶だとしつこく誘うだろうと思って。そういうことはしないよう、事前に言い聞かせて、うまく距離感を持てるよう根回ししたんです」とのご主人の言葉に、「でも普通にお茶してたけどな」と奥さま。ご主人は飲食系の会社勤めなので、いわゆる「農家の嫁」になる必要はなかったものの、持ち前の明るいキャラクターと驚くほどの順応性の高さで、するりと農家の生活に溶け込んでいきました。

ダイニングまでのびるキッチンのバックカウンターは、奥さまがデザインやサイズを決めて、職人が無垢材で造作したもの。タイル張りの天板もポイントです。

玄関ホールと土間でつながる、広いホビースペース。アウトドアグッズの収納や、ボードの手入れはココで。

いつも同じ場所」ではなく、「どこでも全部」がくつろげる居心地のいい場所になることを目指したというご主人。今日の居場所は、リビングのソファに決めたようです。

アウトドアブランドの日除け帽に、迷彩柄の地下足袋。独身時代はアパレルショップで働いていた奥さまは野良着姿もオシャレ。広い土間スペースや、2階フロアを目いっぱいに使ったLDK、3階のロフトスペースまで、随所にお気に入りのイラストや雑貨、グリーンをさり気なく飾るセンスの良さもさすがです。ちなみに、完成までは離れて暮らしていたため、細かい打ち合わせなどはご主人が担当。茨城へ来てはじめてこの家を見た奥さまは「男の人の考えそうな家やなぁ」と言いながら、住まいを彩っていったのです。ご主人いわく「テーマは、いろんなところに居場所のある家」とのこと。「気付いたら、部屋数と壁の少ないこんな間取りになってたけど、食事をしたり、テレビを見たり、ギアの手入れをしたり、遊び場がたくさんあるんです」。

3階のロフトスペースには大きな天窓を設け、光がたっぷり注ぐように。LDKとつながる抜け感が、間仕切りの少ない住まい全体をより伸びやかな印象に。

玄関ポーチ兼大きなガレージは、普段は2家族分の駐車スペースとして活用。車を庭の通路に移動させてテーブルを置けば、ガーデンパーティの会場に早変わりします。ご主人が手に持っているのは、この土地の名産で夏場のメイン作物である小玉スイカ。

やわらかな光が差し、爽やかな風が通るダイニング。ふたりの朝食は、新鮮野菜のサンドイッチと甘い香りのライオンコーヒー。

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