手づくりの味、手仕事の技

料理も家づくりも、人の手と、思いが大切。
日々の営みを愛しむために、手づくりで仕上げたあつらえづくしの暮らしを。

静かに、しとやかに美しい所作が暮らしを紡ぐ

「食べることが好きだから、料理をつくることも好きなんです。大食漢の家族が揃っているので、外食すると家計に響きすぎちゃうという事情もあるんですけどね」と、割烹着姿でやわらかな笑顔を見せる奥さま。
ご夫妻と育ち盛りの子どもたち、5人家族のM家では、朝夕にそれぞれ4合のご飯を炊いてもきれいに平らげてしまうのだそう。
食事づくりは奥さまの「専門」で、家づくりの際もキッチンには特にこだわりました。作業がしやすいコの字型のレイアウト、シンクは対面ではなく来客から見えない壁側にするなど明確な意図をもって設計を依頼。

ガスコンロを対面側に配置したのは、料理をする工程の中で一番長く使う場所だから。すべての設計に、きちんと理由があります。

「収納の扉は邪魔だからいらないとか、細かく注文をつけてメーカーに見積りしてもらったら、全部特注だからすごい金額になってしまって。伝棟工房なかやまの社長が、それなら作ったほうがいいですよと言ってくれたんです」。

2階にある夫婦の寝室は、漆喰壁の和室。「睡眠をとる空間だからこそ空気の質を大切にしたい」との思いから、洋間の子ども部屋も漆喰壁で仕上げました。

「扉が嫌い」という奥さま。柄が邪魔になりがちな鍋やフライパンも、オープン収納のおかげでこの通りまとめて収納できます。

小上がりになった1階の和室。京都の工房に特注したという和紙で仕上げたふすまは、奥さま一番のお気に入りです。

実は奥さまは、料理の代行サービスをする「家庭料理のプロ」。フルタイムではたらく友人から、「子どもに手づくりの料理を食べさせてあげたい」と相談されたことがきっかけでこのお仕事をはじめたそうです。他にも、普段着として着物を着る生活と、縫物が好きという特技をいかして半襟や帯揚げなどを販売しています。

反物の端切れは、半襟や帯揚げなどの小物づくりの材料。たくさんの色柄を眺めているだけで心が躍ります。

「端切れ市に出かけて生地を集めて、オリジナルの帯揚げをつくるんです。着物って、洋服よりも色柄の自由な組み合わせが楽しめて、背筋も自然とのびるので慣れてしまえばすごくラクなんですよ」と奥さま。友人やその紹介で訪れた着物好きな人たちと、生地の色柄あわせをしたり、この着物でどこに出かけるかを話したり、着物談義に花を咲かせる幸せなひとときをこの家で楽しんでいます。

竹の床と障子の縦格子が美しく調和するリビング。エアコンはほとんど使わないそう

玄関の書は、奥さまの祖父の作品。書や絵画、箪笥など、M邸には旧家から引き継いだ品々がさり気なく取り入れられています。

「家づくりを通して、竹が好きなことに気づきました」との言葉通り、造作の洗面化粧台やテレビボードの背面など、M邸の随所には竹のあしらいが。するりと滑らかな肌触りの床も、竹の無垢材です。「庭に植えた竹が茂って、庭が竹林になったら素敵ですね」と目を輝かせる奥さま。

ご主人の書斎は、縦長の空間を有効活用。一方をデスクに、もう一方を絵画などかさばるものの収納スペースに。

階段は、奥さまが陣取る「関所」のキッチンを必ず通る場所に配置。造り付けの本棚の奥はパントリーになっています。

和の粋と、手刻みの技が息づく静ひつな住まい。今日も食卓には、心づくしの手料理がいっぱいに並びます。

太い梁と美しい竹の床が印象的なリビング。薪ストーブよりも手入れや燃料の確保がしやすいペレットストーブも、奥さまのこだわりのひとつです。季節ごとに変えるという壁の額は、ストーブの季節は傷んでもいいようにレプリカで。

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